FXの買い方とは?取引の手順と基本の注文方法・初心者が注意したいポイントをわかりやすく解説

FXの買い方とは?取引の手順と基本の注文方法・初心者が注意したいポイントをわかりやすく解説 FX

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FXは元本や利益が保証される取引ではありません。金融庁などの公的情報と各社の契約締結前交付書面を確認し、仕組みとリスクを理解したうえで判断してください。

「FXに興味はあるけれど、そもそも通貨をどうやって買うのかわからない」「口座を作った後、何から始めればよいのか不安」という方は少なくないのではないでしょうか。

FXの買い方は、手順を整理してしまえば決して難しいものではありません。

FX会社で口座を開設し、証拠金を入金して、通貨ペアを選び、買い注文と決済注文を出すという5つのステップが基本の流れです。

ただし、FXには成行注文・指値注文・逆指値注文といった複数の注文方法があり、それぞれの特徴を知らないまま取引すると、誤発注や想定外の損失につながるおそれがあります。

また、FXはレバレッジにより損失が拡大する可能性のある取引のため、買い方とあわせてリスクを抑えるためのポイントも理解しておくことが欠かせません。

この記事では、FXの買い方の基本の仕組みから、取引の手順5ステップ、注文方法の種類と使い分け、通貨を買うときの注意点、通貨ペアの選び方までをわかりやすく解説します。

これからFXを始めたい初心者の方は、最初の一歩を踏み出すための参考にしてください。

FXの買い方とは?取引の基本の仕組みを解説

赤いファイルを置いた机でノートパソコンを操作する手元

FX(外国為替証拠金取引)とは、米ドルやユーロなどの通貨を売買し、その価格変動から損益を狙う取引です。

「FXで買う」とは、正確には2つの通貨の組み合わせ(通貨ペア)の取引で、一方の通貨を買い、もう一方の通貨を売ることを意味します。

例えば、米ドル/円の「買い」は、円を売って米ドルを買う取引です。

1米ドル=150円のときに買い、151円に上がったときに売れば、その差額が利益になります。

つまりFXの買いは、「これから価格が上がる」と予想したときに行う取引といえます。

FXの大きな特徴は、証拠金とレバレッジの仕組みにあります。

FXでは、取引額の全額を用意する必要はなく、証拠金と呼ばれる担保をFX会社に預けることで、その何倍もの金額を取引できます。

これがレバレッジ(てこ)の仕組みで、国内では個人の場合、25倍までと法令で定められています。

例えば10万円の証拠金なら、最大250万円分の取引が可能という計算です。

少ない資金で大きな取引ができる一方、損失も同じ倍率で拡大するため、レバレッジは「利益も損失も増幅する仕組み」と理解しておく必要があります。

また、FXは実際の外貨を手元に保有するわけではなく、買った通貨ペアは反対売買(決済)によって取引を完了させます。

買って終わりではなく、「いつ、どの価格で決済するか」までがワンセットである点は、外貨預金との大きな違いです。

このように、FXの買い方を理解するには、注文の操作方法だけでなく、レバレッジや決済といった仕組みの理解が欠かせません。次の章から、利益が出る仕組みと具体的な手順を順番に見ていきましょう。

FXで通貨を買って利益が出る仕組み

ノートパソコンを持ち、手のひらで案内する女性会社員

FXで通貨を買ったとき、利益の源泉となるのは2種類の収益です。

為替差益とスワップポイントというそれぞれの仕組みを理解しておくと、自分がどちらを狙った取引をしているのかが明確になります。

為替差益(キャピタルゲイン)

為替差益とは、通貨を安く買って高く売ることで得られる売買差益のことで、キャピタルゲインとも呼ばれます。

例えば、1米ドル=150円のときに1万米ドルを買い、151円のときに決済すれば、1円×1万通貨=1万円の利益となります(スプレッドなどのコストを除く)。

FXの損益の中心はこの為替差益であり、買いの取引では「いかに安く買って高く決済するか」がポイントになります。

注意したいのは、予想と逆に相場が動けば、同じ仕組みで為替差損が発生することです。

150円で買った後に149円へ下がれば、1万通貨あたり1万円の損失となります。利益と損失は表裏一体である点を、必ず押さえておきましょう。

スワップポイント(インカムゲイン)

スワップポイントとは、通貨ペアを構成する2つの通貨の金利差に応じて発生する損益のことで、インカムゲインとも呼ばれます。

ポジションを翌営業日に持ち越すと、金利差に基づいた受け取りまたは支払いが、ほぼ毎日発生します。

低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うポジションでは、スワップポイントを受け取れるのが一般的です。

このため、高金利通貨を買って長期保有し、スワップポイントの積み上げを狙うスタイルも知られています。

ただし、金利情勢の変化によって受け取り額が減ったり支払いに転じたりする場合があるほか、スワップの利益を上回る為替差損が出ればトータルでは損失になります。

スワップポイントはあくまで補助的な収益と考え、為替変動のリスクとあわせて判断する姿勢が求められます。

FXの買い方の基本手順5ステップ

資料を広げた机でノートパソコンを入力する両手

FXで通貨を買うまでの流れは、5つのステップに整理できます。

口座開設から決済までの一連の手順を把握しておけば、初めてでも迷わず進めやすくなります。順番に確認していきましょう。

FX会社で口座を開設する

最初のステップは、FX会社での口座開設です。

必ず確認したいのは、金融庁の登録を受けた国内業者であることです。無登録の海外業者は、出金トラブルなどのリスクが高いため避けましょう。

そのうえで、スプレッド(実質的な取引コスト)の水準、最低取引単位、取引ツールの使いやすさなどを比較して選びます。

申し込みは公式サイトやアプリから行い、氏名や住所のほか、投資経験や金融資産に関する質問に回答します。

その後、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を提出し、審査に通れば口座開設は完了です。

スマートフォンで書類を撮影して提出するオンライン本人確認に対応した会社なら、数日程度で取引を始められる場合もあります。

取引用の証拠金を入金する

口座が開設できたら、取引の担保となる証拠金を入金します。

入金方法には、提携銀行のネットバンキングから即時反映される「クイック入金」と、銀行振込などがあります。クイック入金は手数料無料で利用できる会社が多く、便利です。

ここで徹底したいのは、入金額を余剰資金の範囲にとどめることです。

FXは元本が保証される取引ではなく、相場の急変時には預けた資金以上の損失が生じる可能性もあります。

生活費や近い将来に使う予定のお金には手を付けず、失っても生活に影響のない金額から始めることが、リスク管理の出発点になります。

最初は少額を入金し、慣れてから追加を検討する進め方が無難でしょう。

取引する通貨ペアを選ぶ

入金が完了したら、取引する通貨ペアを選びます。

通貨ペアとは、米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルのような2つの通貨の組み合わせのことです。

初心者の方には、まず米ドル/円から始めることが広く勧められています。

取引量が世界的に多く値動きが安定しているうえ、日本人にとって情報を集めやすく、値動きの背景を理解しやすいためです。

通貨ペアごとに、値動きの大きさ、スプレッドの水準、関連するニュースの量などの特徴が異なります。

最初から複数の通貨ペアに手を広げると分析が追いつかなくなりがちなので、1つの通貨ペアに絞って値動きの感覚をつかむことから始めましょう。

新規の買い注文を出す

通貨ペアを決めたら、いよいよ新規注文です。

取引ツールの注文画面で、通貨ペア、売買の区分(今回は「買い」)、取引数量を指定し、注文方法を選んで発注します。

注文方法には、すぐに買う「成行注文」、価格を指定して予約する「指値注文」「逆指値注文」などがあり、詳しくは次の章で解説します。

発注前に必ず確認したいのは、売買の方向と数量です。

買いと売りの押し間違いや、数量の桁の入力ミスは、初心者の方に起こりがちな失敗です。確認画面で内容をチェックする習慣をつけましょう。

注文が約定(成立)すると、買いポジションを保有した状態になり、レートの変動に応じて含み益・含み損が変動し始めます。

決済注文を出して取引を完了する

買いポジションは、決済注文を出して反対売買(売り)することで取引が完了し、損益が確定します。

例えば、150円で買ったポジションを151円で決済すれば利益が確定し、149円で決済すれば損失が確定するという形です。

決済のタイミングは、利益確定と損切りの2つの場面に分けて考えます。

「ここまで上がったら利益を確定する」「ここまで下がったら損失を限定するために撤退する」という基準を、エントリーの時点で決めておくことが理想です。

指値注文や逆指値注文を使えば、決済を自動化することもできます。

買って終わりではなく、出口まで含めて1回の取引と考える習慣が、計画的な取引につながります。

FXの基本的な注文方法3種類

スーツ姿の男性と円マークを重ねた金融の写真

FXの注文方法は数多くありますが、まず押さえたいのは基本の3種類です。

成行注文・指値注文・逆指値注文の特徴を理解すれば、ほとんどの場面に対応できます。それぞれの仕組みを確認しましょう。

成行注文

成行(なりゆき)注文とは、価格を指定せず、その時点のレートで即座に売買する注文方法です。

「いますぐ買いたい」という場面で使うシンプルな注文といえます。

発注すれば高い確率で約定するため、取引のチャンスを逃したくないときや、急いでポジションを決済したいときに役立ちます。

一方で、約定する価格はその瞬間のレート次第のため、値動きの激しい場面では、画面で見ていた価格と実際の約定価格がずれることがあります。

初心者の方が最初に使うことになる基本の注文ですが、「価格よりも即時性を優先する注文」という性質を理解したうえで使いましょう。

指値注文

指値(さしね)注文とは、現在のレートよりも有利な価格を指定して予約する注文方法です。

買いの場合は「現在より安くなったら買う」という形になります。

例えば、1米ドル=150円のときに「149円まで下がったら買いたい」と考えるなら、149円に買いの指値注文を入れておきます。

レートが149円に達すれば自動で約定し、達しなければ取引は行われません。

チャートを見ていない間も希望の価格で買えるため、計画的な取引に向いています。

ただし、指定した価格まで届かなければ約定せず、取引の機会を逃すこともあります。決済では、利益確定の予約として使われるのが一般的です。

逆指値注文

逆指値(ぎゃくさしね)注文とは、現在のレートよりも不利な価格を指定して予約する注文方法です。

買いの場合は「現在より高くなったら買う」という形になります。

一見すると損な注文に思えますが、「この価格を超えたら上昇の勢いに乗りたい」という、トレンドフォロー型のエントリーに活用できます。

そして、初心者の方にとってより重要なのが、決済での使い方です。

買いポジションに対して「ここまで下がったら自動で売る」という逆指値を入れておけば、損失の拡大を防ぐ損切りを自動化できます。

資金を守るための要となる注文方法のため、買い方とセットで必ず覚えておきましょう。

知っておくと便利なFXの注文方法

ファイルと飲み物を持ってオフィスに立つ男性

基本の3種類に加えて、複数の注文を組み合わせた複合注文を知っておくと、取引の管理が格段に楽になります。

ここでは、代表的な4つの注文方法を紹介します。

IFD注文

IFD注文とは、新規注文と決済注文をセットで予約できる注文方法です。

「If Done」の略で、新規注文が約定したときに、あらかじめ設定した決済注文が自動的に有効になります。

例えば、「149円まで下がったら買い、151円まで上がったら利益確定の売りを出す」という一連の流れを、1回の発注で予約できます。

決済側には利益確定の指値だけでなく、損切りの逆指値を設定することも可能です。

エントリーの時点で出口まで決める習慣がつくため、行き当たりばったりの取引を避けたい初心者の方に向いている注文といえるでしょう。

OCO注文

OCO注文とは、2つの注文を同時に発注し、一方が約定したらもう一方が自動でキャンセルされる注文方法です。

「One Cancels the Other」の略で、主に決済の場面で活躍します。

例えば、150円の買いポジションに対して、152円に利益確定の指値、149円に損切りの逆指値をOCOで設定しておくとします。

どちらかの価格に達した時点で決済が実行され、残った注文は自動で取り消されるため、利益確定と損切りの両方を一度に管理できます。

チャートを見られない時間が長い方は、ポジション保有中は必ずOCOを入れておくと、出口の管理漏れを防ぎやすくなります。

IFO注文

IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。

新規注文が約定すると、利益確定の指値と損切りの逆指値という2つの決済注文が同時に有効になります。

例えば、「149円まで下がったら買い、151円で利益確定、148円で損切り」という計画を、1回の発注ですべて予約できます。

エントリー・利益確定・損切りの3つの価格を事前に決めて固定するため、感情が入り込む余地が少なく、計画的な取引を徹底しやすいのが特長です。

仕組みはやや複雑に感じるかもしれませんが、使いこなせれば初心者の方の強い味方になる注文方法です。

トレール注文

トレール注文とは、レートの動きに合わせて逆指値の価格が自動で追従する注文方法です。

「トレール」は「追いかける」という意味で、例えば買いポジションの場合、レートが上昇するのに合わせて、損切りラインも一定の値幅を保ったまま切り上がっていきます。

レートが反落して切り上がったラインに達すると決済されるため、「利益を伸ばしながら、確保できる利益も増やしていく」という使い方ができます。

トレンドが続く相場では有効に機能しやすい一方、細かく上下する相場では早めに決済されやすい傾向もあります。

基本の注文に慣れてから、応用として取り入れるとよいでしょう。

基本の注文方法を使い分ける

「今買う」「安くなったら買う」「上抜けたら買う」で注文が変わります。

1成行注文

現在の価格で早く買いたい

2指値注文

現在より安い価格で買いたい

3逆指値注文

現在より高い価格を上抜けたら買いたい

FXの注文方法の使い分け方

机のノートパソコンを操作する青いシャツの人物

注文方法の種類を覚えたら、次は「どの場面でどれを使うか」という使い分けです。

判断の軸になるのは、「いますぐ取引したいのか、価格を待ちたいのか」と「その注文で何を実現したいのか」の2点です。

まず、新規の買い注文の場面で考えてみましょう。

チャートを見ていて「いまが買い時だ」と判断したなら、即座に約定する成行注文が選択肢になります。

「いまの価格は少し高いから、下がったところで買いたい」と考えるなら、現在より安い価格に置く指値注文が適しています。

「この節目を超えたら上昇に勢いがつきそうだ」と分析したなら、現在より高い価格に置く逆指値注文で、流れに乗るエントリーを予約できます。

次に、決済の場面です。

利益確定には指値、損切りには逆指値という役割分担が基本になります。

そして、この2つを同時に管理したいときに使うのがOCO注文です。

さらに、エントリー前から出口まで一括で設計したい場合は、IFD注文やIFO注文が役立ちます。

例えば、日中にチャートを見られない会社員の方なら、夜のうちに「買いたい価格、利益確定の価格、損切りの価格」を決めてIFO注文を入れておけば、翌日の値動きに自動で対応できます。

初心者の方がまず身につけたい組み合わせは、「成行または指値でエントリーしたら、必ずOCOで利益確定と損切りをセットする」という型です。

この型を守るだけで、損切りの先送りという典型的な失敗を構造的に防ぎやすくなります。

慣れてきたら、相場の状況や自分の生活リズムに合わせて、トレール注文なども含めた使い分けを広げていきましょう。

FXで通貨を買うときの注意点

カフェでタブレットを見ながら考える男性会社員

買い方の手順そのものはシンプルですが、実際の取引では初心者の方がつまずきやすい落とし穴がいくつかあります。

ここでは、通貨を買うときに注意したい4つのポイントを解説します。

操作ミスによる誤発注に注意する

初心者の方に多い失敗の一つが、誤発注です。

代表的なのは、買いと売りの押し間違い、取引数量の桁の入力ミス、通貨ペアの選択ミスなどです。

特にスマートフォンでの取引は、画面が小さくタップ操作で完結するため、誤操作が起こりやすい環境といえます。

対策としては、発注前の確認画面を省略しない設定にしておくこと、注文後にポジション一覧で内容を確かめることが基本です。

ワンタップで発注できるスピード注文機能は便利ですが、慣れないうちは確認画面のある通常注文を使うほうが無難でしょう。

小さな操作ミスがそのまま損失につながるのがFXです。発注は焦らず、確認を習慣にしましょう。

スリッページが発生する場合がある

スリッページとは、注文時に表示されていた価格と、実際に約定した価格の間にずれが生じることです。

特に成行注文では、発注から約定までのわずかな時間にレートが動くと、想定と異なる価格で成立することがあります。

スリッページが起こりやすいのは、経済指標の発表直後や早朝など、値動きが激しかったり市場参加者が少なかったりする時間帯です。

不利な方向にずれれば、その分だけ取得価格が悪くなります。

対策としては、重要指標の発表をまたぐ取引を避けること、許容できるスリッページ幅を設定できる機能があれば活用することが挙げられます。

「表示価格どおりに必ず約定するわけではない」という前提を持っておきましょう。

指値注文は成立しない場合がある

指値注文は希望の価格で買える便利な注文ですが、レートが指定価格に達しなければ約定しないという性質があります。

例えば、149円に買いの指値を入れていても、149.05円までしか下がらずに反発した場合、注文は成立せず、その後の上昇益も得られません。

有利な価格を欲張りすぎると、こうした機会損失が起こりやすくなります。

しっかり買いたい場面では成行注文を選ぶ、指値はチャートの節目など現実的に到達しそうな価格に置くといった使い分けが求められます。

また、約定しなかった注文を放置すると、忘れた頃に意図しないタイミングで約定するおそれもあります。不要になった注文は、こまめに取り消す習慣をつけましょう。

損切りラインを決めておく

通貨を買う前に必ず決めておきたいのが、損切りラインです。

損切りとは、含み損を抱えたポジションを決済して、損失の拡大を防ぐことを指します。

「買った後にどこまで下がったら撤退するか」を決めずにエントリーすると、含み損を前に判断が鈍り、損失を膨らませてしまうのが典型的な失敗パターンです。

目安として、1回の取引の損失を口座資金の1〜2%程度に収める考え方が広く知られています。

損切りラインを決めたら、エントリーと同時に逆指値注文を入れて自動化するのが確実です。

「損切りラインを決めてから買う」を徹底するだけで、致命的な損失のリスクは大きく抑えやすくなります。

買い注文を出す通貨ペアの選び方

オフィスの机で笑顔を見せる女性

どの通貨ペアを買うかは、取引のしやすさやリスクに直結します。

初心者の方が通貨ペアを選ぶ際は、取引量とコストという2つの観点を押さえておくと判断しやすくなります。

取引量が多いメジャー通貨から選ぶ

初心者の方には、米ドル/円やユーロ/米ドル、ユーロ/円といったメジャー通貨ペアから始めることをおすすめします。

メジャー通貨ペアは世界的に取引量が多く、市場の流動性が高いため、注文が成立しやすく、値動きも安定している傾向があります。

また、関連するニュースや分析情報が豊富で、値動きの背景を学びやすい点も初心者向きです。

一方、新興国通貨などのマイナー通貨ペアは、高い金利が魅力的に見えることもありますが、値動きが荒く、急変時には大きな損失につながるおそれがあります。

まずは情報を集めやすい米ドル/円で経験を積み、慣れてからほかの通貨ペアを検討する順序が無難でしょう。

スプレッドの狭さで選ぶ

スプレッドとは、買値と売値の差のことで、FXにおける実質的な取引コストにあたります。

スプレッドが狭い通貨ペアほど、取引1回あたりのコストが小さく、有利に取引を始められます。

一般的に、米ドル/円などの取引量が多い通貨ペアはスプレッドが狭く、マイナー通貨ペアは広い傾向があります。

また、同じ通貨ペアでもFX会社によってスプレッドの水準は異なるため、口座開設前に比較しておきたいポイントです。

注意点として、スプレッドは早朝や重要指標の発表時など、市場の流動性が下がる場面で一時的に広がることがあります。

取引回数が多いスタイルほどコストの影響は大きくなるため、スプレッドの狭さと安定性の両方を確認しておきましょう。

デモトレードで買い方を練習するのもおすすめ

人差し指を立てて説明する女性会社員

「手順は理解できたけれど、いきなり自分のお金で取引するのは不安」という方には、デモトレードでの練習をおすすめします。

デモトレードとは、仮想の資金を使って、本番とほぼ同じ環境で取引を体験できるサービスです。

多くのFX会社が無料で提供しており、口座開設前に試せる場合もあります。

デモトレードで練習できることは多岐にわたります。

まず、注文画面の操作方法です。成行・指値・逆指値の発注、OCO注文やIFO注文の設定、決済の手順などを、損失の心配なく繰り返し試せます。

誤発注の多くは操作への不慣れが原因のため、本番前に操作を体に覚えさせておく価値は大きいでしょう。

また、チャートの見方やテクニカル指標の設定、値動きの感覚をつかむ練習にも役立ちます。

「買った後に含み損益がどう変動するのか」を体験しておくだけでも、本番での心構えが変わります。

一方で、デモトレードには限界もあります。

仮想資金では損失の痛みがないため、本番と同じ緊張感や感情の揺れは再現できません。

デモでは冷静に損切りできていたのに、実際の資金がかかった途端にためらってしまう、というのはよくある話です。

このため、デモトレードはあくまで「操作と手順に慣れるための練習」と位置づけ、操作に不安がなくなったら、1,000通貨などの少額で実際の取引に移行する流れが現実的です。

少額の実取引であれば、本番の緊張感を経験しながらも、損失を学習コストの範囲に収めやすくなります。

デモで操作を固め、少額で経験を積み、慣れてから取引量を検討するという段階を踏めば、無理のないスタートを切りやすいでしょう。

買い注文を出す前の確認

ボタンを押す前に、画面の5項目を声に出して確認します。

1通貨ペア

売買する組み合わせ

2売買方向

「買い」になっているか

3注文数量

桁を間違えていないか

4注文価格

成行・予約価格を確認

5SL

損失を限定する水準

FXの買い方に関するよくある質問

腕を組み、首をかしげて考える女性会社員

ここでは、FXの買い方について初心者の方からよく寄せられる疑問を取り上げます。

始める前の迷いを整理しておきましょう。

FXは買いと売りのどちらから始めるべきですか?

どちらが正解ということはありませんが、初心者の方はまず買いから始めるほうが理解しやすいでしょう。

「安く買って高く売る」という流れは日常の買い物の感覚に近く、損益のイメージをつかみやすいためです。

一方、FXは売りから入ることもできる取引です。

「高く売って安く買い戻す」ことで、相場の下落局面でも利益を狙えるのは、FXの大きな特徴といえます。

ただし、売りから入る場合は、スワップポイントが支払いになるケースが多い点など、注意すべき要素も増えます。

まずは買いで取引の流れと注文方法に慣れ、仕組みを理解してから売りにも挑戦する、という順序が無理のない進め方です。

FXはいくらから買えますか?

必要な資金は、FX会社の最低取引単位と通貨ペアのレートによって異なります。

例えば、1米ドル=150円のときに1,000通貨を取引する場合、取引額は15万円です。レバレッジ25倍なら、必要な証拠金は6,000円程度という計算になります。

1通貨単位から取引できる会社であれば、さらに少ない金額から始めることも可能です。

ただし、証拠金ぎりぎりの資金で取引すると、わずかな値動きでロスカット(強制決済)される可能性が高くなります。

実際には、必要証拠金の数倍以上の余裕を持った資金で始めることが望ましいでしょう。

少額から始められる仕組みを活かしつつ、資金には余裕を持たせることが、長く取引を続けるコツです。

FXの買い方を理解して取引を始めよう

ノートパソコンの画面を見ながら考える男性会社員

FXの買い方は、「口座開設→証拠金の入金→通貨ペアの選択→新規の買い注文→決済注文」という5つのステップが基本です。

通貨を買って利益が出る仕組みには、売買差益である為替差益と、金利差から生まれるスワップポイントの2種類があり、取引の中心となるのは為替差益です。

注文方法は、即座に約定する成行注文、有利な価格を待つ指値注文、損切りや勢いに乗るエントリーに使う逆指値注文の3つが基本となります。

さらに、IFD・OCO・IFO・トレールといった複合注文を使えば、エントリーから利益確定・損切りまでを計画的に管理できます。

初心者の方がまず身につけたいのは、「エントリーしたら必ず利益確定と損切りをOCOでセットする」という型です。

また、実際に通貨を買う際は、誤発注やスリッページ、指値が約定しない可能性といった注意点を理解し、何より損切りラインを決めてから取引することを徹底しましょう。

通貨ペアは、取引量が多くスプレッドの狭い米ドル/円などのメジャー通貨ペアから始めるのが無難です。

操作に不安がある方は、デモトレードで注文の練習をしてから、少額の実取引に移る流れがおすすめです。

FXはレバレッジにより、少ない資金で始められる一方、損失が拡大するリスクも持つ取引です。

だからこそ、買い方の手順だけでなく、注文方法の使い分けとリスク管理をセットで身につけることが、長く相場と付き合うための土台になります。

本記事の内容を参考に、余剰資金の範囲で無理なく、計画的なFXの第一歩を踏み出してみてください。

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参考文献

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