FXの含み損とは?計算方法と証拠金への影響・損切り判断や損失を抑える対処法を解説

FXの含み損とは?計算方法と証拠金への影響・損切り判断や損失を抑える対処法を解説 FX

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FXは元本や利益が保証される取引ではありません。公的情報と各社の契約締結前交付書面を確認し、仕組みとリスクを理解したうえで判断してください。

FXの取引画面に含み損が表示されると、決済するべきか、戻るまで待つべきか迷うことがあります。含み損はまだ決済していないポジションの評価上の損失ですが、未確定だから口座に影響がないわけではありません。

大切なのは、含み損を金額と保有条件の両方で確認することです。相場が戻るかという予想だけでなく、損切り条件と口座全体の余力を確かめましょう。

本記事では、含み益・確定損益との違い、買いと売りの計算方法、ロスカットとの関係、含み損への対処法を解説します。

FXの含み損とは|決済前に生じている評価損失

ビジネス 人物 学習 パソコン

FXの含み損とは、未決済のポジションを現在の決済可能な価格で評価したときに生じている損失です。買った通貨が値下がりした場合や、売った通貨が値上がりした場合などに発生します。決済前の損失も口座の余力に影響します。

例えば1米ドル150円で1万米ドル買い、現在売れる価格が149円なら、スワップなどを除く含み損は1万円です。まだ決済していなくても、口座の実質的な資産を考える際には、この評価損を反映します。

売らなければ損ではないというとらえ方では、証拠金の不足や強制決済への備えが遅れるおそれがあります。一方、含み損は評価時点の数字なので、相場が戻れば減り、逆行すれば増えます。将来必ず回復するとも、そのまま確定するとも限りません。

画面の評価損益にスワップが含まれるかはFX会社によって表示が異なります。まず項目の定義を確認し、為替差損益と口座全体の損益を分けて読みましょう。含み損の大きさだけで判断せず、当初の売買根拠と許容損失に照らして保有を見直すことが大切です。

含み損・含み益・確定損益の違い

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含み損と含み益は、現在の価格で評価した結果です。確定損益は実際に決済した取引の結果を指します。この違いを押さえると、取引画面と報告書を整理して読めます。

含み損と含み益は現在の評価額を示す

含み損と含み益は、未決済ポジションの評価がマイナスかプラスかを表します。現在の決済価格を使った暫定的な損益なので、レートの変化に合わせて増減します。買いポジションは通常Bid、売りポジションはAskで決済できるため、その価格を基準に評価します。

例えば買値150円に対してBidが150.50円なら含み益、149.50円なら含み損です。取引数量が同じなら、価格差の大きさに応じて金額も変わります。なお、含み益があることと、その金額を自由に使えることは同じではありません。

出金可能額や新規注文の余力には、必要証拠金や業者の計算ルールが関係します。複数のポジションがある場合は、一件の含み益だけを見ず、全体の評価損益を確認しましょう。含み益のある取引を決済し、損失のある取引だけを残すと、確定利益は増えても口座全体では損をしている場合があります。

決済すると損益が確定する

仕事効率化

ポジションを決済すると、実際の約定価格に基づいて為替差損益が確定します。画面で見た評価額と決済額はずれる場合があります。注文から約定までに価格が動いたり、売値と買値の差が広がったりするためです。

例えば評価上は5,000円の損失でも、成行で決済した結果が5,100円の損失になることがあります。反対に有利な価格で約定する場合もあります。また、一部だけ決済した場合は、その数量分の損益だけが確定し、残りは評価損益として変動を続けます。

1万通貨の半分を閉じても、元の取引全体が終わったわけではありません。決済後は約定履歴で数量、価格、スワップ、手数料などの内訳を確認しましょう。為替差損益を実際の約定価格から計算した場合、通常スプレッドの影響はすでに含まれています。

同じ費用をさらに差し引かないようにします。未決済の数字と決済済みの数字を分けることは、取引の成績を正しく検証し、税務上の損益を整理するうえでも基本です。口座の表示項目を確認すると、集計の混同を避けられます。

FXで含み損が発生する仕組みと計算方法

資料を確認しているビジネスマン

為替差損益は、新規約定価格と現在の決済可能な価格の差に、取引数量をかけて求めます。以下は対円通貨ペアを使い、スワップと別途手数料を除いた例です。

買いポジションの計算例

買いポジションの計算式は(現在のBid-新規の買い約定価格)×数量です。買った価格より売れる価格が低いと含み損になります。150円で1万米ドルを買い、Bidが149.70円なら、(149.70-150)×1万=マイナス3,000円です。

Bidが149円まで下がれば、含み損は1万円へ増えます。ここで買値Askやチャートの中間価格を使うと、実際の決済基準と合わない場合があります。画面がどの価格を表示しているかを確認してください。

また、複数回に分けて買った場合は、各取引の価格と数量で計算するか、数量で加重した平均価格を使います。単純に価格だけを平均すると、注文数量が異なる取引では正しい評価になりません。

売りポジションの計算例

売りポジションの計算式は(新規の売り約定価格-現在のAsk)×数量です。売った価格より買い戻す価格が高いと含み損になります。150円で1万米ドルを売り、Askが150.30円なら、(150-150.30)×1万=マイナス3,000円です。

売りでは上昇が不利になるため、買いの式をそのまま使わないようにしましょう。決済に使うのはAskなので、Bidのチャートが新規価格付近に見えていても、価格差の分だけ含み損になることがあります。

保有中にスプレッドが広がると、その影響も評価額に表れます。損切り価格を決める際も、売りの決済がどちらのレートで判定されるかを確認すると、想定と画面の動きの違いを理解しやすくなります。

取引数量と値幅で損失額が変わる

お金とグラフ 株価

対円通貨ペアでは、同じ1円の逆行でも1,000通貨なら1,000円、1万通貨なら1万円、5万通貨なら5万円の損失です。値幅が同じでも数量で負担が変わります。レバレッジが損益を別途何倍かにするのではなく、大きな数量を保有できることで、少額の口座資金に対する損益の割合が大きくなる仕組みです。

自分の負担を見る際は、必要証拠金だけでなく、想定する逆行幅を数量にかけましょう。ユーロ/米ドルなど対円以外では、まず米ドルなどの決済通貨で損益が出て、円換算には別の為替レートが関係します。

単位を確認せず対円と同じ式の結果を円と扱わないことが大切です。注文前の計算で負担が大きい場合は、数量を減らして調整します。

FXで注文直後に含み損が出る理由

パソコンを持つ女性・ビジネスウーマン

注文直後に含み損が出る主な理由は、買値と売値の差であるスプレッドです。相場が動いていなくても、新規と決済では使う価格が違います。取引の開始時点から価格差が反映されるためです。例えば米ドル/円のBidが150.000円、Askが150.002円のとき、1万米ドルを買うと150.002円で約定します。

その直後に売れる価格は150.000円なので、評価損は0.002円×1万=20円です。売りから入る場合も、Bidで売ってAskで買い戻すため、同じ条件なら20円の含み損になります。

これは別途20円が重ねて請求されるという意味ではなく、約定価格と評価価格の差です。その後は為替変動やスプレッドの変化で評価額が動きます。想定より大きな損失が表示された場合は、注文数量、実際の約定価格、現在のBidとAskを確認しましょう。

価格のずれや急変が重なっている可能性もあります。基本的な仕組みはDMM FXのスプレッド解説で確認できます。

含み損とロスカットの関係

ビジネスの注意点、オンラインの禁止事項

含み損は証拠金の余力を減らし、一定の条件に達するとロスカットにつながります。個々の評価損だけでなく、口座全体で保有を続けられる状態かを確認する必要があります。

含み損が有効証拠金と維持率に影響する

有効証拠金は、預けた資金に評価損益などを反映した金額で、会社によって純資産などと呼ばれます。証拠金維持率は一般に有効証拠金÷必要証拠金×100で考えます。含み損が増えると維持率も低下する方向に働きます。

説明のため必要証拠金を5万円で一定とすると、有効証拠金10万円なら200%、8万円なら160%です。実際の必要証拠金は価格などで変わる場合があるため、この比率だけで将来のロスカット価格を断定しないようにします。

名称やスワップの反映方法は利用口座で確認してください。計算項目の具体例はみんなのFXの口座照会項目で確認できます。

維持率が基準を下回ると強制決済される

証拠金維持率が業者の定める基準に達すると、ポジションの一部または全部が強制決済される場合があります。ロスカット基準はFX会社ごとに異なります。何%で判定するかだけでなく、監視間隔、対象ポジション、手数料なども確認します。

追加証拠金の判定と、自動ロスカットの判定は同じ制度とは限りません。通知が来たら考えればよいと思わず、契約ルールを事前に読みましょう。ロスカットは、損失拡大を抑えるための仕組みであり、自分が許容できる損失に合わせた決済ではありません。

基準直前まで保有すると、撤退を自分で選ぶ余地が小さくなります。あらかじめ決めた損切り条件で管理し、強制決済を通常の出口にしないことが大切です。

相場急変時は預けた証拠金を超えて損をする

ストレスで頭を抱えるビジネスマン

急激な値動きで価格が飛ぶと、ロスカットの判定から約定までに損失がさらに増えることがあります。預けた証拠金を超える損失もあり得ます。取引できる価格が乏しい場面では、設定した損切りや強制決済が予定価格で成立するとは限りません。

このリスクは金融庁のFX注意事項でも示されています。例えば週末の材料で月曜日の開始価格が大きく離れると、途中の価格で決済できない場合があります。逆指値を入れたから損失の上限が保証されたと考えないようにしましょう。

数量を抑える、重要な発表前や週末の持ち越しを見直すなど、価格がずれる可能性も含めた管理が必要です。借入金や生活費を取引の補填に使う前提は避けてください。

含み損を放置しやすい理由

ビジネス-疑問

含み損への対応が遅れる背景には、相場の見通しだけでなく心理もあります。判断が揺れやすい場面を知り、注文前の基準に戻れる仕組みをつくりましょう。

相場の回復を期待してしまう

一度反発して助かった経験があると、今回も戻るはずだと期待しやすくなります。しかし、過去に戻ったことは今回の回復を保証しません。同じ価格でも政策や景気、市場の流れは変わっている可能性があります。

保有を続けるなら、上昇や下落を見込んだ根拠が今も成り立つかを確認します。買値に戻れば売るという希望だけでは、現在の相場を評価した理由になりません。判断に迷ったときは、今ポジションを持っていなかったとしても同じ数量で注文するかを考えると、取得価格へのこだわりに気付ける場合があります。

損失を確定したくない心理

損失を確定すると失敗がはっきりするように感じ、決済を先延ばしにすることがあります。損失を認める気持ちと資金の管理は分ける必要があります。含み損のままでも実質的な資産は減っており、決済しないことで損失がなかったことにはなりません。

小さな利益をすぐ確定する一方、大きな含み損を残すと、勝率だけが高く見えることもあります。取引の評価は一件ごとの勝ち負けではなく、未決済分を含む口座全体で行いましょう。ルールに従った損切りを計画を実行した取引として記録すると、感情と結果を整理しやすくなります。

負けた直後の追加取引を避け、一定時間休むことも判断の立て直しに役立ちます。

損切りルールがない

努力するビジネスマン

損切り基準がないと、含み損が出るたびにその場で判断しなければなりません。価格が戻るかどうかを考え続け、結果として対応が遅れることがあります。撤退する条件を新規注文前に決めることが対策です。

基準は損失額だけでなく、直近安値の割れなど売買根拠を否定する条件と組み合わせます。その価格まで逆行したときの金額を計算し、許容額を超えるなら数量を減らします。口座に余力があるから保有してよいとは限りません。

損切り条件を満たしたのに、余力を理由に先延ばしにすれば元のルールは機能しなくなります。紙や取引記録に条件を残し、保有中に変更した場合は理由も記録して、後から検証できる状態にしましょう。

含み損が拡大する主な原因

頭を抱えて悩む女性・ビジネスウーマン

含み損は値動きだけでなく、取引数量や注文の増やし方によって拡大します。相場を当てる工夫に加え、自分の操作で損失が増える要因を抑えることが重要です。

ナンピンで取引数量が増える

ナンピンは、不利な方向へ動いた後に同方向の取引を追加し、平均約定価格を変える方法です。買いなら平均価格を下げられる場合がありますが、保有数量が増える分だけ逆行時の損失も増えます。例えば1万米ドルの買いに1万米ドルを追加すると、その後1円下がった場合の追加損失は、全体で2万円です。

平均価格が現在値に近づいたことだけで、リスクが減ったとはいえません。予定外の買い増しを繰り返すと、必要証拠金も増え、相場が戻る前に余力を失うおそれがあります。段階的な注文を計画する場合も、最終的な総数量と撤退時の総損失を先に計算する必要があります。

ポジションの持ちすぎで余力が減る

複数ポジションを持つと、個々の損失は小さく見えても、合計では大きくなる場合があります。口座全体の数量と同じ方向への偏りを確認しましょう。米ドル/円とユーロ/円をともに買っていると、円高が両方へ不利に働く可能性があります。

通貨ペアが違うだけで十分に分散されているとは限りません。また、新規注文によって必要証拠金が増えると、含み損が同じでも維持率が下がる場合があります。各取引の損切り予定額を合計し、同時に不利な動きが起きても許容できるかを確認します。

未約定の追加注文がある場合は、成立した後の数量も含めて考えてください。使える余力をすべて新規取引へ回すことは避けましょう。

相場急変への対応が遅れる

テキストで勉強する女性

指標発表や突発的なニュースで価格が急変すると、画面を見てから決済しようとしても間に合わないことがあります。監視だけに頼らず注文と数量で備えることが重要です。事前にわかる経済指標は日程を確認し、保有を続ける必要があるかを見直します。

逆指値を設定しておけば、常時監視できない間にも決済条件を指示できますが、約定価格のずれは残ります。就寝中や移動中など操作しにくい時間に大きな数量を持たないことも対策です。価格通知は状況の把握を助けますが、通知を受けた時点で希望価格が残っている保証はありません。

含み損が出たときの対処法

提案するビジネスパーソンの女性。

含み損への対応は、全決済、一部決済、保有継続に分けて考えられます。どれを選ぶ場合も、取得価格への期待ではなく、許容額と現在の売買根拠を基準にします。

許容額や売買根拠から損切りを判断する

当初の許容損失に達した場合や、売買の根拠が崩れた場合は、決めた条件にしたがって損切りを判断します。損失額と相場の根拠を両方確認することが大切です。例えば上昇中の安値を基準に買ったのに、その安値を明確に割ったなら、反発を期待するだけで保有を延ばさないようにします。

許容額を超える前に根拠が崩れることもあれば、根拠が残っていても数量が大きすぎて許容額に達することもあります。いずれも事前のルールに照らして対応します。決済する際は保有数量と注文内容を確認し、新規の反対ポジションを誤って追加しないよう注意してください。

損切り後に価格が戻っても、その一例だけでルールを否定せず、複数取引で評価しましょう。

一部決済で保有数量を減らす

一部決済は、ポジションの一部分を閉じ、残りの価格変動への影響を小さくする方法です。これからの損益の振れ幅を減らす効果があります。例えば1万米ドルを5,000米ドルへ減らせば、その後1円の値動きが与える影響は1万円から5,000円になります。

ただし、閉じた分の損失は確定し、残した分の含み損が消えるわけではありません。数量を減らした直後に口座全体の損失が回復する操作ではない点を理解しましょう。また、注文数量の下限によっては希望する数量だけ決済できない場合があります。

残りをいつ閉じるかも同時に決め、少量になったことを理由に放置しないことが大切です。口座の必要証拠金や維持率がどう変わったかも決済後に確認してください。

保有継続は根拠と余力を再確認する

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保有を続ける場合は、当初の見通しが維持されていること、損切り基準に達していないこと、余力があることを確認します。戻るまで待つのではなく条件付きで保有する考え方です。いつ再確認し、どの価格や材料変化で撤退するかを明確にしましょう。

含み損のある取引だけ時間軸を長くすると、元の手法と異なるリスクを抱えることになります。支払スワップ、週末の持ち越し、予定される指標も考慮します。また、追加入金で維持率を改善しても、為替差損そのものは減りません。

生活資金を補充し続ける運用になっていないか確認してください。条件を説明できない場合は、数量を減らす、決済して検証し直すなど、保有以外の選択肢も検討することが必要です。

損切りルールの決め方

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損切りルールは、値幅、金額、チャートの条件を組み合わせると具体化できます。どの方法でも、損切り位置を決めてから数量を調整し、許容額に収める手順が基本です。

値幅で決める

値幅で決める方法は、新規価格から何円または何pips逆行したら決済するかを設定します。数値が明確で検証しやすい点が特徴です。米ドル/円で30pipsなら0.3円なので、1万米ドルでは3,000円の為替差損に相当します。

ただし、同じ30pipsでも通貨ペアや相場の変動幅によって意味が異なります。普段の小さな上下で何度も損切りになるなら、幅と取引条件の相性を検証する必要があります。負けた直後だけ幅を広げるのではなく、過去記録で変更の根拠を確かめましょう。

運用資金に対する損失率で決める

運用資金に対して許容する損失率を決め、そこから1回の損失額を求める方法です。割合から金額へ落とし込むことで、資金規模に合わせて数量を調整できます。例えば運用資金30万円で1%を上限の目安とする仮定なら3,000円です。

損切り幅が0.5円なら、コストなどを除く数量は6,000通貨です。1%はあくまで計算例で、誰にでも適した水準や安全を保証する基準ではありません。複数取引を同時に持つ場合は、各取引だけでなく総損失額も確認します。

口座資金が減ったときに元の金額で固定し続けると、資金に対する負担率が上がります。どの時点の資金を基準に見直すかも決めておきましょう。

チャート分析で決める

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チャート分析で決める場合は、直近安値や高値、支持・抵抗の価格帯など、売買根拠が崩れる位置を使います。分析上の撤退位置と許容金額を整合させることが重要です。例えば買いの根拠となる安値まで0.8円あるなら、その幅に見合うよう数量を減らします。

金額を小さくしたいからと、根拠のない近い位置へ損切りを置くと、通常の上下で決済される場合があります。逆にチャート上の節目が遠すぎ、数量の下限でも許容額を超えるなら、その取引を見送ります。

線をわずかに超えた場合の扱いや、ローソク足の確定を待つかも明記してください。後から節目を引き直して損切りを遠ざけないよう、注文前のチャートを残すと振り返りに役立ちます。

含み損を抑えるためのポイント

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含み損を完全になくす方法はありませんが、注文前の準備と振り返りで、想定外の拡大を抑える工夫はできます。取引数量、決済注文、記録を一組で管理しましょう。

逆指値注文を入れる

逆指値注文は、相場が指定した方向へ到達した際に決済を行うための注文です。監視できない時間にも撤退条件を設定できる点が役立ちます。買いポジションなら下側、売りなら上側に設定するのが損切りの基本です。

新規注文と同時に決済条件を設定できる注文方法を使う場合も、数量と価格を確認しましょう。ただし、逆指値は指定値での約定を保証するものではありません。相場急変や週明けには大きくずれる可能性があります。

また、決済後に不要な注文が残ると、新規取引につながる場合もあるため、注文の連携や有効期限を理解することが必要です。設定したつもりで未発注になっていないか、注文一覧で確認する習慣をつけてください。

余剰資金で取引数量を抑える

取引数量を抑えると、同じ逆行幅で発生する含み損を小さくできます。必要証拠金から逆算して上限までの数量を持たないことが基本です。取引に使うのは生活費、納税資金、近い将来の支出を除いた余剰資金とし、その中でも一回の損失を限定します。

資金を多く入れれば同じ数量の維持率は改善しますが、それだけで為替差損が小さくなるわけではありません。まず数量を減らす方法を検討しましょう。複数の通貨ペアを保有する場合は、一つずつ小さくても合計が大きくなっていないか確認します。

連敗時に損失を取り戻そうと増量せず、一定額に達したら取引を休むことで、計画外の損失拡大を抑えやすくなります。

取引記録を残す

自宅でオンライン学習する女性

取引記録には、新規の理由、数量、損切り位置、決済理由、コストを含む損益を残します。保有中の逆行幅も記録すると、設定した損切り幅と値動きの関係を振り返れます。例えば利益で終わった取引でも、途中に許容額を超える含み損があったなら、問題なく運用できたとは評価しにくいでしょう。

ルールを守った取引と、損切りを延ばした取引は分けて集計します。利益になった結果だけで例外を正当化しないことが大切です。数回の成績で設定を変え続けず、同じ条件の記録をまとめて確認します。

個人のFXでは含み損と税務上の損失を区別する

オフィスで働く若いエンジニアの女性

個人のFXでは、未決済ポジションの為替評価損と、税務上の確定した損失を区別します。含み損をそのまま年間の確定損失に加えないことが基本です。例えば今年10万円の確定利益があり、年末に7万円の為替含み損を残していても、単純に差し引いて今年の利益を3万円とは扱えません。

対象となるFXの課税関係は国税庁のFX課税の解説で確認できます。一方、ポジションが未決済でも、スワップが口座へ確定反映されたり、振替で確定したりする場合は扱いが異なります。未決済だからすべて申告対象外と判断せず、会社のルールと年間取引報告書を確認してください。外為どっとコムの未決済ポジションに関するFAQ

税務上の処理と損失管理は別なので、確定していないことを理由に保有を続ける必要はありません。不明な場合は取引の内訳をそろえて税務署などに確認しましょう。法人の取扱いは個人と異なるため、本記事の説明をそのまま法人取引へ当てはめないでください。

FXの含み損を理解して損失管理に活かそう

ビジネスウーマン パソコン オフィス

FXの含み損は、未決済ポジションを現在の決済価格で評価した損失です。買いは値下がり、売りは値上がりで不利になり、スプレッドによって注文直後から含み損が出ることもあります。未確定でも口座の余力は減ります。

含み損が増えると証拠金維持率が低下し、ロスカットにつながる場合があります。強制決済や逆指値があっても、急変時の損失額が保証されるわけではありません。対応を決める際は、相場の回復への期待ではなく、許容損失と売買根拠を確認しましょう。

損切り位置と許容額から数量を決め、保有中は口座全体の余力を確認しましょう。一部決済する場合も、残す数量の撤退条件を決めておく必要があります。

取引後は、ルールを守れたかを記録します。含み損を取り返すことより、次の逆行でいくら失うかを計算し、許容できる範囲で判断してください。

参考文献